● 企業理念
「人の役に立つ」ことは、目標ではない。企業が存続するための条件である。
これは、次のように定義することにより、論理的に導かれる。
・ビジネス(商売)とは、人の役に立つことをして、その対価をもらうことである。
「続ける」ためには次の三項目が必要となる。
1. 企業として利益を出すこと
2. 従業員その他の関係者にやりがいがあること
3. 法令の順守など、人々の信頼を損なわないこと
すなわち、ユーザーやその他の関係者も含め、人の役に立ち続けることによってのみ、明日への道が開ける。そして、これこそが利益とやる気の源泉である。
● 企業目的
世界は、将来の人類も含めて富を分け合う、ゼロサム社会になりつつある。このような世界において、実質的に富を増やすことができるのは、新技術の開発とその普及のみである。例えば、ある資源を開発することは、将来使える資源を減らすことでもある。一方、資源の使用量を半分にする技術を開発・普及できれば、その資源が2倍になったのと実質的に同じである。この考えに基づき、新技術の開発や普及、およびその支援を行うことにより、社会全体の役立つことを目的とする。
● 基本方針
「ワーストケースデザインの考え方に基づき経営を行う。」
人の役に立ち「続ける」ことを最優先として、工学設計におけるワーストケースデザインと同様に、常に最悪の場合を考えて経営を行う。すなわち、起こりうるリスクを考慮して経営を行うということで、事業継続管理(BCM)の考え方を拡張したものともいえる。そして、最も重大なリスクは、「何もしないこと、あるいは自分自身が変わらないことにより、世の中に取り残されるリスク」である。